あれもしたい!これもしたい!自分に行動力があったら…
能動的な人、主体性のある人、前のめりな人。行動できる人って素敵…
ただ、多くの人が「そうありたい」と思ってはいても、
そんなうまくはいかず、仕事、家族関係、友人関係、趣味などといった場面で
周囲に流されたり、だらだらと時を過ごしてしまうことは多いと思う。
また、最近は「好きなこと」に熱中し、好きなことで生きよう。
てきな世の中の流れがある。
だから、なおさら自分の「好きなこと探し」に奔走している人が増えている気がする?
この記事では、
・行動をとにかく起こせば「好きなこと」は本当に見つかるのか?
・行動力のメリットは?行動力ってデメリットないの?
・自分で決断・行動できる人(行動力ある人)は本当に成功するのか?
といったポイントに目を当ててみた。
Contents
行動力があれば成功すると思ってるのは甘い
大学時代
僕は7つくらいのアルバイトに、5つくらいの中長期インターンに参加した。
学生団体にも所属した。
就活イベントなども開催した。
若者の憧れの街「ニューヨーク」にも行ったりした。
でも、
何も得られなかった。
僕は、大学で「挑戦」を掲げ、行動しまくって、自分の熱中できるものを見つけて、それを職業にしたいと漠然と考えていた。
だから、大学入学時の私は
幼い頃から大好きで18年間続けていたサッカー以外のことに
「行動力」を持って、動き回った。
実際にアルバイトもたくさんやったし、インターンもやったし、
なにか見つかると思った。
「とりあえず迷ったらやる」
という判断軸の元、誘われたイベントには顔を出した。
あまりよく知らない大人から会いたいと言われ会ったりもしてみた(めちゃくちゃ怖かった)
でも、
何も得られなかった。
ちなみに、学生でできることを全部したか、と言われればそういうわけではない。
例えば、留学には行っていない。
旅行にも20カ国行くような友達に比べればそれほど行ったわけではない。
一方で、なにも「行動しない」という「行動」もとってみたりした。
インターンや学生団体など、ずっと動き回っていたから、止まればなにか見えると思った。
バイトなどを辞め、2ヶ月間弱、大学の授業以外ほとんんどなにもしなかった。
したことと言えば、
家に帰り、ひたすら寝る、など。
他には、本を読み漁ったりもした。
でも、何も見つからなかった。
うまくいかなかった理由は2つ
ちなみに、この時僕が思っていた「成功」は
行動力を持って行動をして、「何か熱中できることを見つける」こと。
ちょうど「好きなことで生きる」ユーチューバーがネットでもリアルでも台頭していたため、そんな存在を目指した。
(念のため補足しておくが、意識高い系以外の「サーフィン」や「登山」などそういうことにもチャレンジした。)
自分的には、まじめに行動力をもって行動した。
「これやってみよう」「あれもやってみよう」「ここに行こう」「あそこに走って行ってみよう」
それでも、うまくいかなかった理由は2つあるかもしれない。
「熱中できることを探した」こと。
これが少し間違いであったと思う。
「熱中できること」が「サッカー」とか「ブログ」みたいなわかりやすい形でひょこっと出てくると思っていたのだ。
そんなわけはなかった。
なぜなら「サッカー」が好きという前提がまず間違えだったからだ。
「サッカー」のどこが好きだったかと言うと、
「チームの選手が共通の目標に向かい、努力し、目標達成する」中で、
「私がチームに致命的に足りないところを考え、率先して補完し、チームの目標達成に大きく貢献すること」
が好きだったのだ。
「サッカー」が好きではなかったのだ。
(思い返せば体育のバレーとかでもスパイクが打てる選手やレシーブが得意な選手がいたから自分はセッターをよく好んでいた)
だからまず、求める対象(目標)をかなり曖昧な形で求め続けた私が
馬鹿だった。
「目標」が「目標」になってなかった。
そして、もう一つの大きな理由はこれ。
「仮説を立てれなかった」こと。
もう少し言うと、
「結果を分析し、仮説をたてて、次の行動プランを作り、実行する」
という当たり前なPDCAをまわせなかったからだ。
(サッカーの時は自然とできていたにも関わらず。)
うまく行かなかった時、自分の行動力が足りないせいだと思い、
ただ馬鹿みたいに行動してしまった。
これが間違いだった。
しっかり「なんでいまのアルバイトは楽しくなかったのか」を分析し、仮説を立て、行動を移せば少し結果は変わっていたと思う。
「なんも考えていなかったの?」と聞かれたら一応「考えていた」と言いたい。
でも、カスみたいな考えだった。
「きっと給料低いからつまらなかったんだ」
「お客さんの質が悪いからつまんなかったんだ」
そんなカスみたいな分析で、次の行動の仮説をてきとうに立て、ただ闇雲に行動してしまった。
ブログ界隈では有名な「やぎぺーさん」がこういったことを見事に言い切っている。
行動力のある人は最強だけれど、仮説を立てられない人は行動して永遠に失敗し続ける
ノリで転職し続ける人とか。
色んな副業に手を出しまくる人とか。— やぎぺー (@yagijimpei) 2018年2月17日
行動力のメリットとデメリット
メリット
- データが増える
- 人脈が増える
詳しくみていこう。
1.データが増える
シンプルにこれは素晴らしいことだ。
行動が増えるということは自然とそれに伴い結果も増える。
データが増えるということだ。
自分が好きと感じるポイントや、嫌と思うポイントのデータが増えるほど、
自分の好きなことだったり、嫌なこと、やりたくないことがより分析しやすくなる。
それによって、戦略的に行動を起こす「きっかけ」や、PDCAの「A」の部分により重心を置いた
精度の高い「行動」、「アクション」が起こせる。
2.人脈が増える
色々行動を起こしていると、人と良く会う。
というか、会わざるを得ない。
特にネット上ではなくリアルで動き回ればなおさらだ。
ネット上でも、最近は行動し発信していれば色々な人からDMが来ることがある。
行動を起こせばそういった「人」との繋がりは増えるだろう。
それが良いつながりになるか、ただのフェイスブック上だけの友達になるのか、
などは人それぞれだが。
ただ、熱意を持って行動を起こしていれば手助けしてくれる人が増え、
本当にいつかだれかが、「引っ張り上げて」くれる可能性は本当に高まると思う。
デメリット
- なんとも言い難い「やってる」感に浸ってしまう
- 好きなことに出会うまでの時間を無駄に引き伸ばしてしまう
詳しくみていこう。
1.なんとも言い難い「やってる」感に浸ってしまう
まず、これに関してだが、日本人にありがちな「ただ頑張っている」状態だ。
「行動力」を活かし、行動を起こしまくっていると、
「おお、、おれ頑張ってる」という謎の自己肯定感や、周りからの「動き回っててすごいですね〜」
という言葉になんとも言えない幸福感を抱いてしまう。
ただ、ちょっと冷静になればわかる。
まだなんも手に入れてないことを。
要は無駄な残業と似ている。
「遅くまで仕事やってる自分偉い」状態になってしまうわけだ。
結果ではなく、行動のほうに気持ちが向いてしまうのだ。
僕もインターンをしている時はよくこの魔法にかかった。
「大学1年生からインターンしておれが頑張ってるじゃん」
というように。
「頑張ってる感」「やってる感」これに惑わされてしまう。
2.好きなことに出会うまでの時間を無駄に引き伸ばしてしまう
これは、「好きなこと」「やりたいこと」をほぼ目の前にしていて、
「これが好きなんだろうなあ」と直感でわかっていても、
「行動」することが優先されてしまい、
「行動力を活かしてあれもやろう、これもやろう」となり、
「好きなこと」「やりたいこと」に取り掛からないことだ。
これには主に2つの心理的不安がある。
どれも自分が感じたことだが
1.たくさん行動し続けることが快感になり、好きなことを見つけそれ一本で行動するだけの未来が怖い
(だれもそれ一本にしろとか言っていないのに。)
2.その「やりたいこと」の候補をやってみて、「間違いだった(あんまりやりたいことじゃなかった)」となるのが「怖い」
(本来であれば、そういうPDCAを回すべきなのに。)
まとめ
では、ページトップでご紹介した以下の質問に対する答え合わせをしましょう!
行動をとにかく起こせば「好きなこと」は本当に見つかるのか?
→見つからない
行動力のメリットは?行動力ってデメリットないの?
→メリットもデメリットもある。しっかり認識した上で、行動すべき。
自分で決断・行動できる人(行動力ある人)は本当に成功するのか?
→結果的に成功確率は若干上がるかもしれないが、行動力が成功の主要因であるかというと微妙。
もっと頭を使い、戦略的に行動を起こすべき。
ちゃんと、自分はどういう状態がハッピーで、どういうことにストレスを感じるのか、など知ってから行動すべき。
(もちろん「頭を使って行動しなきゃだめじゃん!」ということは、僕が行動を起こしたから学んだことなので、
とにかく行動がダメ、とは言いませんが、「頭を使って行動すること」をわざわざ時間をかけて行動して学ぶことでもないかと…)
行動力だけではだめ。
これから何かにチャレンジしようとしている人。
行動を起こそうとしている人。
なにをしてもいいです。
なにをしなくてもいいです。
でも、“ただ”行動するのは小学生までにしましょう。
ちなみに私は「行動力があるね〜」とよく言ってもらえます。
でも残酷な言い方をすると“それだけ”です。
「行動力」は「幸せ」に直結するわけでもないし、「やりがい」や「成功」にもつながりません。
「本当に実現したいことや夢=行動力があれば見つかる」ではありません。
裏付けのある行動力をぜひどうぞ
- 「目標」は明確に。「曖昧な目標は目標ではない」
- 「行動」は仮説や分析を基に明確に。「行動」で満足しない。
最後に
僕がおすすめする「好きなこと」の見つけ方
- 今までやったことある好きなこと・行動、嫌いなこと・行動を50個ずつくらい書き出す
- やったことないけどこれからやりたいこと・行動、やったことないけどこれからもやりたくないこと・行動を20個ずつくらい書き出す
- 1からなぜ好きなのか・やりたいのか、なぜ嫌いなのか・やりたくないのかを共通項導いて書き出してみる
- 2から既に自分がやりたいことに近いことをやっている人をネットで探す、その人のTwitterとかInstagramをみてみる
- 3で見つけた「共通項」と4で見つけた人の生活や「行動」に「ギャップ」があるかないか考えてみる、4をしているとき自分はワクワクしているか
- 5で「共通項とロールモデルのギャップがない」&「ロールモデルを見ていてワクワクした」ものは小さくていいから行動してみるべき!(やっとここで行動!!!)
- 6で行動してみて、まだ「ワクワクするか」「なんとなくドキドキするか」
- 漠然とした不安があるけど、その行動を「もっとやってみたい」と思うならきっとそれは「やりたいこと」の一つ。「やりたいことをやる」という見たことのない景色が見えそうだから自然と不安になっている状態。
- 行動を起こし続ける、違ったのであれば何が違ったのかよく考えてみる→次のアクションに続ける(3らへんへ戻る)
だいたいの人は4のとことかで寝て、起きたら忘れてる。
ロールモデルを見てもなんとなく「すげ〜」とか思うだけで、本気で「ワクワク」しないから
次の日には忘れてる。
それはきっと「やりたいこと」じゃないから「やらなくて大丈夫」
5のとことかでワクワクしてひたすらInstagram見続けちゃうとかは脈アリ。
勢いでその人にDMとか送っちゃえば一気に「やりたいこと」が近づくかも!
以上!
ご精読ありがとうございました!
現在の自分のようでかなり共感を持ちました。メリットデメリットをしっかり見極めて何が自分に合っているのか、無理のない日常を過ごすことができるのかも考えた上で行動決断しなければならないと強く考えさせられました。大変良い記事ですね。